2022年2月20日日曜日

個人情報談義44 ラインとシグナルの決定的な違い

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ラインとシグナルの決定的な違いについてご説明いたします。

どちらもよく似たSNSですが決定的に違うところがあります。

これらのアプリはP2P方式というやり方が取られています。

P2P方式とは、古くはウィニーというソフトで登場しました。

東大の人が作った画期的なソフトです。

ウィニーを覚えておられますでしょうか。

https://ja.wikipedia.org/wiki/Winny

ネットでお互いのコミュニケーションを取るにあたり、自分のパソコンなりスマホなりのハードディスクの一部をそれ用にする。

 そこはお互いに公開する。

 そこに公開する記事なり動画なり写真を載せる。

 Winnyのアプリを入れている人はそこに自由にアクセスしてその記事を見ることができる。もちろん写真、動画をダウンロードしたりすることができる、というものです。

 もちろん、グループを作って交流することのできる人を制限することができるというものです。

 そこには、それを管理する人がいません。もちろん管理する人が大きなハードディスクを用意する必要もない。

 これは当時、画期的なものであっという間に世界中に広がりました。

 ところが、違法動画の交換の場になったり、違法動画にウイルスを潜ませて蔓延させることが多く起きた、として、危険なソフトとして迫害されました。

 それを作った東大の先生も裁判となりました。

 裁判は長引き最高裁まで行きましたが、最終的に無罪を勝ち取りました。

 しかし、消耗したせいか、42歳で亡くなりました。

 「ナイフで殺人事件が起きたが、それは、もちろんナイフを作った人が悪いわけではない。ナイフを使って殺人をした人が悪いのだ」という理屈に基づいて無罪となりました。

 当たり前といえば当たり前ですが、あれほど流行ったWinnyは尻すぼみとなりました。

 代わりに出てきたのが、Googleやフェイスブック、ツイッターです。

 どうも意図的に難癖をつけて潰されたのかな、とも思います。

日本が失った天才、金子勇の光と影

ファイル共有ソフト「WINNY」の開発によって、著作権法違反幇助の罪を着せられた金子勇。裁判を経て2011年に無罪が確定し復帰したが、2013年7月に急性心筋梗塞のため死去した。

 さて、WinnyのP2Pの技術ですが、これは現在、ビットコインなどの暗号通貨に用いられています。

 暗号通貨は大きな中央銀行が存在しないでしょう。

 P2Pの技術は、シグナルやラインなどの個人対面式のSNSに用いられています。

 我々はこれらのツールでお互いのスマホやパソコンのハードディスクにアクセスしてお互いのメッセージを見合っているのです。

 本来自分の書いた記事、自分の写真、動画は自分のスマホやパソコンにしかありません。

 そもそもそれで十分なのです。

 ラインなりシグナルの会社が大きなハードディスクを用意して我々のメッセージを蓄積する必要などないのです。

 ところがラインは大きなハードディスクを韓国か中国に置き、我々のすべてのデータを保存していると言います。

 それを中国の会社が管理していると言われています。

 それこそが最早おかしいのです。

 ラインがハードディスクを必要とするとすれば、それは、スタンプなどを管理するためのみでしょう。

 シグナルはそのようなハードディスクは設置していないと聞いています。

 アメリカで大規模な犯罪があり犯罪集団がシグナルを使っていたそうです。

 警察やらFBIがシグナルを操作したところハードディスクには何もなかったと言います。

 それで秘匿性が高いので、アメリカの政治家、公務員、そして犯罪組織が今も使用していると聞いています。

 もっとも時が変わると経営方針が変わったりすることもあり、全面的に信用することもできないでしょう。

 しかし、ラインは初めからおかしいのです。怪しいものなのです。

 ここでは、シグナルとラインの根本的な違いについてざっとご説明いたしました。

 今後の何かの参考になれば幸いです。

 令和4年2月20日

参考記事

個人情報談義31 日本人はLINEを捨てよ。中国・韓国は国家レベルで個人情報を盗み日本を潰す=鈴木傾城

 https://newtrysmapho.blogspot.com/2021/04/line.html

個人情報談義19 もっとも安全なSNSは・・・

 https://bookstore.ti-da.net/e11808827.html


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